余白

観た映画メモ

 

善き人のためのソナタ

国家による思想統制、監視、人権が無くて怖い。でもこれは物語の世界じゃなく当時の本物の日常なんだから異常。タイプライターを隠すのも、虚偽の報告書で守られていたことを数年後に知るのも、胸が熱くなるのだけど…とにかくラストシーンが最高。 素晴らしい。もしドライマンが声を掛けていたら、これが手紙だったら、もっと安っぽいラストになっていたと思うんだ。

 

カリートの道

カリートが渋くてかっこよ過ぎる、最後は緊迫感があってずっとハラハラだった〜。ヤク中眼鏡弁護士テメェ…と思いながら観ていたけど最終的に「みんなしてカリートに酷いことしないでよお!」だった。でもあれがマフィアの世界に足を踏み入れた人間の末路ってことなんでしょうね。

 

「キーパー ある兵士の奇跡」

サッカーって何人でやるんだっけ、ぐらいの知識の無さ(私)でも大丈夫。途中で気付いたけど実話だったんだね。差別描写は薄かったけど実際はあんなものじゃなかったんじゃないかな。「選べなかった」は本当だと思う、だけどそうだとしても罪が無い訳じゃない、あの少年以外もたくさん殺したでしょう。「息子は私の子供でもあるのよ」のやりとりはウッ…となる。

鏡越しにダンスに誘うシーン、お洒落だ。

全然気付かなかったけどバート役は「愛を読むひと」の少年だと。前に観たけどあれも良い。海外の俳優さんは全然知らなくて純粋にそのキャラクターとして観られるから洋画が好きだなあ〜。

 

 

観た映画メモ 感想というほどでもない

 

「ミッドサマー」

やばいと噂の。なんだよこれ本当にやばい映画だな。カルト集団に染まるメリーバッドエンド。顔面ぐちゃぐちゃのアップつらい。事前にネットでネタバレ解説考察を色々読んでおいて良かった、自分だけの読解力じゃ 全然意味わからん…で終わってたと思う。

んーー、文化や風習は様々な訳で。ホルガ村民にとってはあれが日常でおかしなことではないんだよな。だから仕方ない責められないという意味ではないけれども…。ところであのミートパイ、人肉じゃないよね?

 

「ガールインザミラー」

ずっと観ようと思っていて期待していたけど、演技も良くて引き込まれるのに「主人公の顔が良い!!」が感想の大半を占める映画だった。特にマリアとアイラムの鏡越しのキスなんて美し過ぎて。あの顔面でスクールカースト下位、親に整形をプレゼントされる設定は無理があると思うなあ。「あの顔の良さで?」まで設定に含まれているのか、設定に合わない顔の良さなのか…どっちだ……?

殺し屋かよってくらい手際良く進んでいく復讐は「これからどうするつもりなの…」で終わってしまったし、マークを殺さなかった理由もわからない。

結局アイラムは双子の片方で入れ替わったのか、人格のみでマリアの中に取り込んだのか、どうなんですかね。

 

「スーサイドショップ」

前半の「死ぬことは救いだ」みたいな雰囲気、とても好き。絵柄が可愛い(お兄ちゃんが有吉さんに似てる!)ミュージカルアニメだから、暗くても鬱々とはしていない。

まあ自殺を推奨したまま終われないよな〜、とは思うけど終盤の展開は唐突だったな、急に生き生きしちゃって。それでも「死を選ぶことも否定しないよ」を少し残してくれていて良かった。千切れたロープを首に下げたまま「また来たよ」のおじさん切なかったな。原作は結末が違うらしくてネットでネタバレ調べたら確かにこっちの方がメッセージ性あるかも。